2022/05/13

ちょこっと映画感想(別離、パターソン、トガニ)

 この頃見た映画の、ちょこっと感想。

(内容に触れていますので、これからご覧になりたい方は気をつけて!)

別離:みんなそれぞれ事情を抱えていて、一所懸命に生きようとするけど、それ故に噓をついたり、罪を犯してしまう。映画の最後は、主人公の二人が娘の答えを待っている場面で終わるのだけれど、これは見方を変えれば、神の審判を待っているのでは…?とも思ったり。別離というタイトルは、元のタイトルなのか意訳した邦題なのかは分からないけど、人と人の別離でもあり、人と神との別離でもあるような感じがした。

パターソン:好きだな。同じようで少しずつ違う日々の旋律が、変奏曲みたいに繰り返されながら調和する。詩って実生活にはなんの役にも立たなそうな気がするけど、パターソンや彼のまわりの人々にとっては、詩がなければ、あの可笑しくも美しい、穏やかな日常を過ごすことはできなかったと思う。

トガニ 幼き瞳の告発:実話をもとにして書かれた小説を原作にした映画。小説は実際の出来事の悲惨さの半分しか書いてないそうで、映画はさらに小説で描写された悲惨さの半分しか表現していないという…。まさに、現実はフィクションより残酷なり。私たちの戦いは世界を変えるためでなくて…の、手紙の言葉が、印象に残った。